スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

地球へ…っぽいかも

テレヴィジョン・シティ〈上〉 テレヴィジョン・シティ〈上〉
長野 まゆみ (1996/07)
河出書房新社
この商品の詳細を見る


オマージュはあると思います。

15億キロの彼方にある碧い惑星に憧れ、いつかその星へ帰りたいと望む少年。
体の機能がどこか欠落している。
完璧に管理されたビルディングに住み、生徒と呼ばれている。
管理するものにとって不都合な記憶は削除され、上書きされる。
ママとパパは碧い惑星に住んでいるという教育上の概念。
実は碧い惑星には誰も住んでいない。(環境汚染によって人が住めない星になった。)

…あれ?SFにありがち設定だけだった?
主人公のアナナスをキース(アニメ版)、同じ部屋で暮らしているイーイーをシロエと思って読むと、ちょっと切なくなります。二人とも同い年14歳設定で。

以下、物語の重要な部分も含むネタバレ「テレビジョン・シティ」レビューですので、本作をお読みになっていない方は見ない方が良いと思います。無駄に長いし。 碧い惑星から15億キロ離れた輪の星。そこにある「ビルディング」の中で暮らす少年達の物語。

主人公アナナスは、碧い惑星に憧れ、いつか自分もそこへ行きたいと切望しています。
碧い惑星の、本当の海を見たいと。何故なら、ビルディングにある海は映像で、感触も無ければ音も無い、(匂いに関しては、アナナスは味覚と嗅覚が欠落しているので元々認識できない。)にもかかわらず、(碧い惑星の)海辺を舞台にしたアーチィという少年の夏休みを描いた映画に、ひどく懐かしい感覚を覚えるから。
彼は碧い星に住むママ・ダリアとパパ・ノエルへ頻繁に手紙を書きます。このママとパパは、あくまで家族という概念を学ばせるための教材であり、実在はしません。手紙を書くのは本来なら教育上の義務。でもイーイーはママとパパは本当にいると信じて疑いません。そういう風に記憶を書き換えられているので。
ビルディングはADカウンシルという組織によって管理されています。
全てが管理され、安全を約束されたビルディング。
しかしADカウンシルが禁止いているゲームに興じると、呼び出しを食らい、記憶の削除と上書きが行われます。
ある一定の時期になると、少年達はママから送られてくる「精油」を使うよう指示されます。それは麻薬のようなもので、長期間使い続けるとそれなしでは体の機能が停止してしまいます。
決して逆らうことを許されないシステム。
季節が夏から秋に変わる頃、ビルディングに異変が起き始めます。エレベーターが頻繁に停止したり、空調が壊れて居住区の廊下さえ雪と氷で覆われたり。その不調は、生徒の中に生まれた異端者によってシステムが狂ってしまったことが原因とされています。
異端者とは、アナナスのこと。彼は同室のイーイーに言われて精油を使っていなかったのです。
異端者は排除されるという方針に従って、イーイーはアトラクションを模したボート(多分宇宙船)で碧い星へたどり着きます。あの、憧れ続けたアーチィ少年の夏休みの舞台に。
しかしそこは、人体に害を及ぼすほど強い紫外線の降り注ぐ、汚染された惑星でした。目を開けていられないほど白く陽を跳ね返す砂浜、風にあおられるビーチパラソル、咲き零れる赤や青のゼラニウムの花。それらの美しいリゾートの景観の中に、人はただの一人もいませんでした。

最後の方は、種明かしやアーチィの描写やアナナスの描写が一緒くたになって、どれが現在進行形なのか分からなくなります。でもアーチィ=アナナスで良いのかな、と。
スポンサーサイト

コメント

アナナスとイーイーの名前が逆ですよ

ご指摘ありがとうございます

修正しました。
ちゃんと推敲してからアップしないといけませんね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

いらっしゃいませ。

藤次郎

Author:藤次郎
コメント、トラックバック、ブックマークはご自由にどうぞ。
※プロフのナキネズミは刹那さんから頂きました。ありがとうございます!可愛いです愛しいです幸せです~。

※webclapを外しました。今までぽちぽちしてくださった皆様、本当にありがとうございました!
もし何かありましたら、sakurananatsu☆gmail.com宛てにお願いします。(☆→@に変更してください。)

blogparts

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。